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カフェのテントの下で~cafe chez nousの12ヵ月~

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2017年 12月 12日

幼いあの日に帰れるカフェ。

すっかり記事にし忘れていたのですが
今年訪れた中で一番感動したカフェのお話を書いておこうと思います。

テレビや雑誌で紹介されたり、映画のロケに使われたりで
すっかり有名になった
大田区、池上にある『蓮月』さんです。
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なんで有名になったかといったら、

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この堂々たる古民家っぷり☆

玄関の引き戸をガラリと開ければ、さらに古き良き昭和の時代へといざなわれます。

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アルミサッシの生活に慣れると、
意匠を凝らした木製の窓や引き戸がなんともノスタルジックに感じられます。

この隙き間なんて、なんともいえない味ですね。
冬の寒さが想像出来ますが、小雪が舞う景色もしっくり似合いそうです。
訪れたのは秋の始まりでしたが
庭の正面の植栽は紫陽花で、満開の景色も見てみたい。

幾度も巡り来る四季を重ねてきたこの家屋は
昭和初期に建てられたもの。
同じ店名だった蕎麦店が店主の引退で2014年に閉店。
その後建物の存続が危ぶまれていましたが、
池上を愛する人たちの力が集まり、
リノベーションを経て、翌年に現在のカフェに生まれ変わったという流れ。

今度の店主、輪島さんは地元生まれで近くで古着店を営んでいたという
ちょっとキャラのある若い男性です。
歴史あるハードと、無料Wi-Fiも完備のカフェという新しいソフトで
お年寄りから(引退後の蕎麦店店主もよくいらっしゃるよう)
古民家カフェを愛する若者まで連日大盛況のようです。

ところで、池上と言えば日蓮宗大本山の「池上本門寺」。

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わたしはここから徒歩圏内のところで生まれ育ちました。
小学校も本門寺とは目と鼻の先で
放課後に友達と来る広い公園のような場所でした。
男の子たちはだいたいこの中に秘密基地を持っていたものです(笑)。

カフェはその本門寺参道近くにあり、
もっと遡ると、蕎麦店の2階は参拝者のための宿泊施設や
結婚式などの宴会場でもあったそうです。

その2階はこんな風。

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広いです。(10畳、10畳、12畳の3間 )
他のお客さんに迷惑にならなければ、昼寝をしてもいいそうです。
また、放課後の小学生たちに自習室として開放していると聞き、
ますます店主の地元愛が感じられます。

友人とお茶したこの日は、他に女性客が二組ほど。

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注文した琥珀色の蓮茶に、開け閉めにコツがいりそうな(笑)ガラス窓が映ります。

日曜日、本門寺への散歩がてら
両親とお蕎麦を食べていた幼い自分も映り込んでいそうな
そんな昭和の証しがここにありました。


<info>
古民家カフェ『蓮月』(Instagram )

大田区池上2-20-11
☎ 03-6410-5469
10:00〜22:00
不定休







by paris-jacob | 2017-12-12 18:46 | カフェ / cafe favori | Comments(4)
Commented by yohakuya at 2017-12-12 21:39 x
行きます! とんかつの前か、後か。隙間風を味わいたい!
Commented by paris-jacob at 2017-12-12 23:16
yohakuyaさん、
それは理想のコース☆
我が家のヒトも同じこと言ってた(笑)。
夜はBarとしても使えそうですぞ。
Commented by Tetsu at 2017-12-15 18:02 x
寒いですね・隙間風・感じる機会が減りました。
ガラス戸の隙間も貴重品ですねブルッ。
蕎麦屋のとき行きたかったですね・カフェには馴染めないオヤジですから(笑)神田の松屋みたいで、雰囲気がありますね、
池上本門寺にお参りして冷え切った体に・お銚子1本〜
良いですねえ。
Commented by paris-jacob at 2017-12-15 22:38
Tetsuさん、え!? カフェだめですか?
ここならオヤジでも(あ。失礼)馴染めるんじゃないかなぁ。
お蕎麦屋時代のメニューがそのまま掲げてあったり
当時の金庫があったりします。
夏に2階で地元の実話怪談の語りの会があったそうです(笑)。
廊下の端のトイレ、行けないだろうなー><。



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